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五つの塔の物語

Dark Kingdom3のBLOG。

   

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深い森の中で・・・

リーブルフォートの町を出て大森林地帯で戦闘を始める。

私はサファイアの忠告に従って、二つの新しい技を憶えた。

パワーストライク 武器を問わず強い一撃を与える技
ライフドレイン 相手の生気を自分のものにする技

前に憶えた回復の技とあわせて二つの技を組み合わせて行く。

麻痺させた相手を毒霧で攪乱するローパー
毒胞子を飛ばすマイコニド

森林には毒を扱う敵が多いと聞いてはいたが、いきなり二体に当たるとは。

それでもサファイアが警告したもっとも危険な敵ではない。
今の私でも叩ける敵

森の中で修行することに決めた私は塔にゆっくりと近づきながら、敵と戦っていた。

アイオナ「塔が近い。だけど、あと少しだけ待とう。」

そう言いながら敵を探す。
怪音波を操るシュリーカーの群れには辟易したが、少しずつ手ごたえを感じていた。
これならば・・・・
今の私なら塔に行けるのでは。

塔の二階以上には強敵がいるときいた。
また、塔には地下も見られるという。地下には何が待っているのか誰も知らない。
そんなところには到底いけない・・・と思いつつ、あの男の条件を満たすなら1階に行ければいいのだから・・・と思いなおす。

5つの塔を回ること。
最初の塔に行きたい気持ちはもう抑えられない。

私は塔へ向かうことにした。
そして、森もあと少しで切れる場所。少し視界のよくなった場所で私は少しだけ気を抜いた。

アイオナ「塔はあと少しね。」

そういって南の空を見上げていたとき・・・・人の気配がした。

「誰?誰かいるの?」


「誰?誰かいるの?」

目の前に現れたのは目の大きな一人の少女。ショートソードと木で出来た武器を握ってにっこりと笑う。

『歯ブラシを探していたんだけど・・・別のものを見つけちゃった。』

どこかから声が聞こえた気がした。誰もいないし目の前の少女も口を開いていないのに・・。
少女はにっこりと笑って何かを言うと、こちらが聞き返す前にいきなり武器を構える。
危険!
そう思ったときにはもう逃げられそうにない間合いだった。

しまった!

と思ったがもう遅い。
少女の目が闇に輝く。

「ワガママな使い魔は嫌いですか?」

速い!にっこりと笑いながらいきなり構える。
この技は・・・・・

『リミッターカットって構えを知ってます?その構えから放つ技はとても威力が上がるんだそうです。アイオナさんも形だけは知っておいてください。』

そういってリーブルフォートでサファイアが見せてくれた構え。
元ティターニア軍の兵士だったという彼女の構えはとても見事で・・・だから、忘れられなかった。

あの技を通させるわけにはいかない!

「それ・・・通されちゃうとちょっと痛いんだ。だから、・・・・邪魔させてもらうわ!」

そういうと私は自分の髪に挿していた髪飾りを彼女に投げつけた。
構えが崩れ、転倒しそうになる少女

その崩れた構えから放たれる技を盾ではじき返す。

少女は何やら楽しそうに・・・・・いや、こちらを値踏みするかのような目つきでこちらを見ている。
香水がどうこうと言っているが、聞いている余裕はこちらにはない。

行き詰る攻防で先に息を切らし始めたのは彼女。
大技を連発して疲れたのか、連撃を放っては距離を取る。

そんな彼女から私はさらに力を奪う。
ライフドレインという技の有用性をこんなに感じたのは初めてだ。

やがて・・・・

アイオナ は ダブルストライク を使った!
クリティカルヒット!
主無き使い魔@つむじに 195 のダメージ!

彼女は倒れながらこちらにカードを投げつけた。

主無き使い魔@つむじ
「じゃ、サインしときます。【つむじちゃん召喚カード】:譲渡不可・お1人様1回限り有効・ご使用の際は「つむりじまがり」へ要連絡@〆」
主無き使い魔@つむじが倒れた!

それだけ言うと霧のように消えてしまった。
私の第二撃は空振りで・・・・・そしてそのあとには宝箱とマナストーンが散らばっていた。

 

「ふぅ」

こんな森に長居は不要。私は宝箱とマナストーンを拾うと、ゆっくりと塔へと進んだ。

 

ようやくやってきた。
最初の塔へ。

あとは・・・・・

「モンスターを退けて、この場所に私の身につけている何かを置いていけばいいわけね。」

キラリと光るマナクリスタルをそっと握り締め、私は最初の塔の1Fへと足を踏み入れた。

 

 

「もう最初の塔についちゃったんだ」

「そのようですね。なかなか彼女は有望です。」

「クリスタルを置いてくる気みたいね。」

「本当は紅瑪瑙の指輪か孔雀石の指輪を置いてきて欲しいんですけどね。」

「・・・・・私が行って伝えてきてあげようか?」

「何度もいっているでしょう?アンバー、貴女が私のそばから離れることは認められません。」

「クリスタルでもいいの?」

「二ヶ月ぐらい手にしていた物です。それほど悪いことでもないでしょう。」

「・・・・・術式失敗してもこれを言い訳にしないでよね。」

「そのときはそのときですよ。」

遠いディアスで水鏡を覗く二人の横に、淡い光が見える。

トクン トクン トクン

脈打つ光は未だ目覚めのときを迎えていない。

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