Dark Kingdom3のBLOG。
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塔の中に入りモンスターを退けた。
塔の1Fを見渡す。
ここがほぼ中央だろうか?
どこという指定も無かったが、やはり最初は慎重に完全を期したい。
だから、私は塔の1Fを歩き回って、塔の中央と思われる場所を探していたのだ。
こんなに奥まで入り込んだら、きっと出るときにもまた戦闘をしないといけないだろう。
だが、今の私ならきっと勝てる。
そう思って、塔の中までやってきた。
2階の床がところどころ水晶で出来ているらしく、上の方から光が差している。
その光がときどきさえぎられる。
魔力に満ちたこの塔の2階。
上がってみたい気もするが、サファイアにもまだ早いと止められていた。
それにときどき光をさえぎる影から考えて、相当巨大なモンスターもいるようだ。
盾ではおそらく厳しいだろう。
今の私の力を考えると・・・・この1階を開放するだけで満足しておかなければならないのだろう。
私は持っていたマナクリスタルを取り出した。
「これで・・・・最初の一つは達成よね。マナクリスタルをこの地に・・・・・」
マナクリスタルを塔の床に落とす。
カシャーーーン
クリスタルが割れる。
「しかし、次の塔はどこなのかしら。ここからは見えないみたいだわ。 塔のどこかにヒントは無いかしら・・・痛っ!」
急に左足首が痛くなる。
「一体・・・・これは・・」
私の左の足首に何かの紋様が浮かんでいた。
青い青い刺青のような・・・・
「ちょ・・・ちょっと!!聞いてないわよ!身体に傷が残るなんて!!」
『仕方があるまい。身体に刻み込むのが一番確かなのだから。』
吃驚した。
思わず怒鳴ってしまったが返事など期待していないかったのに。
『その紋様は5つの塔を開放したときに貴女を元の世界に戻すために必要なのですよ。大丈夫。元の世界に戻ればその紋様は消えます。』
この声は・・・・ディアスにいるはずのあの男?
『貴女が封印をといたから私の力がその塔まで及ぶようになったのですよ。それよりも危ないですよ?』
はっと気づく。
シータートルに奇襲された!
シータートル の攻撃!
アイオナは 73 のダメージを受けた!
アイオナは 75 のダメージを受けた!
連続攻撃!
アイオナは 53 のダメージを受けた!
アイオナは 54 のダメージを受けた!
『人斬りに切られたり、奇襲されたり、貴女は集中力が足りないようですね』
目の前にいたら殴り倒してやりたい。
人の苦労も知らないで・・・・
私はこの怒りを目の前の敵にぶつけることにした。
「私は今怒ってるのよ!次の塔の場所を教えてくれないかしら?教えてくれたら多少は手加減して上げてもよくってよ!」
アイオナ は パワーストライク を使った!
シータートルに 393 のダメージ!
もう男の声など聞いている余裕は無い。
シータートルを退けたとおもったらハルピュイアがこちらに向かってくるのが見えた。
タイミングをあわせて盾を叩きつける。
アイオナ は パワーストライク を使った!
ハルピュイアに 462 のダメージ!
いきなり叩きつけられた攻撃に怒ったハルピュイアは奇妙な構えから一連の技を繰り出してくる。
必殺技を使った!
アイオナは 125 のダメージを受けた!
アイオナ は左手を骨折した!
左腕が持っていかれたが、まだ右腕は生きている。それに魔法の力も。
私は渾身の力でハルピュイアを叩きのめした。
お金をばら撒きながらハルピュイアは退いた。
あたりが静かになって・・・・・私はあの男の指示を待った。
力が届くようになったのなら何か言ってくるだろう。
だが、待っても待っても声は届かなかった。
「やっと塔まで力が及んで声を送れるようになったと思ったのに、彼女は戦いながらクリスタルを割った場所よりもティターニア側に入り込んでしまいましたね」
「あちら側までは届かないの?」
「こちらの声が届くのはクリスタルを割った場所までですよ。そこより先はまだ4つの結界に阻まれている」
「次の塔の場所もわからないと思うけど、彼女この先どうするのかしら?」
「リーブルフォートのサファイアのところに戻るかミルシアへ行ってエスメラルダに会うか・・・・どちらかでしょうね」
「・・・エスメラルダとアイオナって相性悪そうな気がするけど?」
「大丈夫ですよ。あの性格はともかく、エスメラルダは必要なことだけはやり遂げますから」
「見てみたいな」
「今までと同じようにみることだけなら出来ますよ。こちらの声が届かないだけで」
「そっか。じゃあ、塔を抜けたあとが見物ね」
少女のくすくす笑う声がディアスの闇の中に響く。
闇の中。
かすかな光の胎動は確実に育っていた。
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